特集:
2008/06/13 日記<日産・キャラバン>
日産・キャラバン
キャラバン(CARAVAN)とは、日産自動車の自動車である。生産は日産車体。
概要
キャブオーバー型のバン(1・4ナンバー)とコーチと呼ばれるバス (車両)|バス(2ナンバー)、ワゴン(3・5・7ナンバー)が販売されているほか、いすゞ自動車にいすゞ・コモ|コモとしてOEM|OEM供給されている。E24型までは完全な1BOX型であったが、E25型からは衝突安全基準の見直しで、クラッシャブルゾーンを設けた1.2BOX型となった。縦置きトーションバースプリングのダブルウィッシュボーン式サスペンション|ダブルウィッシュボーン式フロントサスペンションと、リーフ式サスペンション|リーフスプリングの車軸懸架|リジッド式リアサスペンションをもち、ブレーキはフロント側がディスクブレーキ|ディスク式、リア側がドラムブレーキ|ドラム式である。ガソリンエンジンと、ディーゼルエンジンの設定がある。海外ではURVAN(アーヴァン)という名称で販売されている。
競合車種
トヨタ・ハイエース
マツダ・ボンゴ|マツダ・ボンゴブローニィ
他に、現在は廃止されている車種としていすゞ・ファーゴがある。歴史
初代(E20/21/22型 1973-1980年)
スライドドアのレールを隠すための、ボディーを一周するモ−ルが特徴。ライバルのトヨタ・ハイエース#2代目(1977年-1985年)|2代目ハイエースに比べ、ホイールベースがやや長く、リアオーバーハングが短い設計で、二社のこの思想の違いは次世代以降にも引き継がれることになる。*1973年2月 E20型を発表。標準ボデーとロングボデーの2種類。3 / 6人乗りのバン、9人乗りコーチ、15人乗りマイクロバスが設定された。エンジンは1500ccの日産・J型エンジン|J15型と1600ccのJ16型の2種類。
1976年1月 車名のみを変更した日産・プリンス店向けの姉妹車、「日産・ホーミー|ホーミー」を発表する。ホーミーは旧プリンス時代の1965年に初代が登場しており、キャラバンと比べ、一世代多い。既存キャラバンは、バンとコーチはNAPSにより昭和50年自動車排出ガス規制|排出ガス規制適合。J16型エンジンを廃止(J15型エンジン搭載車は79年まで継続)、日産・H型エンジン|H20型 2000ccガソリンエンジンへ変更される。
1977年3月 コーチは昭和51年排出ガス規制に適合。
1978年5月 初のマイナーチェンジ。外観ではフロントグリルを一新、室内ではスピードメーターが扇型から角型になり、同時にインパネのデザインも変更される。SD22型 2200CCディーゼルエンジンと、トヨタ・ハイエース|ハイエースに対抗したハイルーフのバンを追加。同時にマイクロバスはハイルーフ化。
1979年4月 バンは昭和54年排出ガスならびに騒音規制に適合(ガソリン・ディーゼル共に)。J16型ガソリンエンジンがJ15と代わるかたちで復活する。同時にコーチのガソリンエンジン搭載車は53年排ガス規制適合のZ20型(105馬力のシングルキャブレター仕様)に変更される。 2代目(E23型 1980-1986年)
一見マイナーチェンジにも見えるようなキープコンセプトのデザインを採った。フロントウインドシールド、ドアガラス、ドアは後でデビューの「日産・アトラス|アトラス」と共通で、ドア裾のホイールアーチの大きさのみが異なる。ホーミーとの違いは横基調のラジエーターフロントグリル|グリルのみ。* 1980年8月 E23型にモデルチェンジ。搭載エンジンは、乗用モデルのコーチには直列4気筒SOHC 日産・Z型エンジン|Z20型ガソリンエンジンと、日産・SDエンジン|SD23型ディーゼルエンジンの2機種、バンにはJ16型およびH20型ガソリンエンジンと、日産・SDエンジン|SD23型ディーゼルエンジンが設定された。
新たに設定されたSD23エンジンは、それまでのSD22とはほとんどが別物で、時代にあった性能に進化していた。
コーチには、ニッサンマチック(オートマチックトランスミッション|AT)、電動サンルーフ、パワーステアリング、回転対座シート、派手なデカールなどの設定があり、装備の充実を図ると共に、RV化が進んでいった。この代からエアコンも従来の吊り下げ式クーラーからヒーター組み込み型のマルチエアコンになる。
1981年7月 特別仕様車発売。
1981年10月 第24回東京モーターショーに「キャラバン フレグラント」を参考出品。「ビジネスエリートのための動く専用室」とのコピーを与えられ、キックアップしたルーフにより室内高を拡大し、セカンドシート以後をソファーへ変更する。後の「エルグランド ロイヤルライン」に通ずるコンセプトである。
1982年5月 一部変更でメーターパネルのデザイン変更。コーチはAT / MT共にシフトレバーの配置|フロアシフト化。セカンドシートをキャプテンシートとし、7人乗りとした「シルクロードリムジン」を追加。コーチのディーゼル車はターボチャージャー|ターボが付き、日産・LDエンジン|LD20Tに変更。その他モデルもディーゼル車の57年排出ガス規制適合。バンのガソリン車は56年排出ガス規制適合と同時に、H20から日産・Z型エンジン|Z18S / Z20Sに変更。Z型を名乗るが、商用車用ということで排ガス規制が緩く、シングル点火プラグ|プラグ型のシリンダーヘッド|ヘッドと、キャブレターの組み合わせである。
1983年4月 マイナーチェンジでフロントグリルの変更。コーチSGL系は角形4灯ヘッドライトの精悍な面持ちとなった。SGLシルクロードとGLの間に角形4灯ライトのFLを設定した。
1985年1月 バンに3/6/9人乗り追加及びバン、マイクロバスの時計、メーター、ヒートアップ回路の配線を変更。
1985年5月 8人乗りに「SGLシルクロードリミテッド」を追加設定。 3代目(E24型 1986-2001年)
1986年9月 E24型にモデルチェンジ。コーチ(乗用モデル)のキャッチコピーは「ROYAL1BOX CARAVAN」。当初は「シルクロードリムジン」が最上級グレードであり、デジタルメーターが装備された。コーチの搭載エンジンはZ20型ガソリン及びLD20T・II型ディーゼルターボだった。
また、バンにはTD23型ディーゼルエンジンとZ20型ガソリンエンジンが設定された。同時に荷室左側の窓を大型化したエポックメイキングなモデル、「日産・キャラバン#ビックリウィンドウ|ビックリウインドウ」がロング平床バンDXに設定された。MT、AT車共にすべてフロアシフトになった。
1987年2月 バンに全高を2400mmにアップしたスーパーハイルーフを追加。
1987年10月 日産・TDエンジン|TD27型ディーゼルエンジン搭載の四輪駆動|4WD車とリヤのオーバーハングを350mmストレッチしたスーパーロング車(バンと15人乗りマイクロバス)を追加。既存モデルは一部変更。シルクロードにタコメーターを標準装備した。
1988年10月 コーチに、日産・VGエンジン#VG30E|VG30Eガソリン(2WD)、TD27Tディーゼルターボ(4WD)を搭載した「GTシリーズ」(ガソリン車のみ3ナンバー登録)を追加発売。キャッチコピーは「1BOX INNOVATION」。グレードは「GTリムジン」「GT」の2つのみで同社の日産・ラルゴ|バネット・ラルゴに設定された「クルージング系」と共に、走行性能を意識した1BOXの登場といえるものであった。これにより「シルクロードリムジン」は廃止された。商用系のディーゼルエンジン車はTD27型に統一。
1989年8月 GTクルーズを追加。* 1990年10月 マイナーチェンジ。コーチ系は、GTリムジンとGTクルーズに搭載されていた日産・TDエンジン|TD27TをTD27Ti(インタークーラーターボチャージャー|ターボ)に変更するとともに(コーチのTD27T搭載車はGTのみ存続、5ナンバーのまま)、コーチはフロントグリルの形状変更(DX除く)や、尾灯|テールランプの大型化(DXとGL除く)が行われ、8人乗りモデルの最上級グレードとして「リムジン」と、E23型以来の7人乗りモデルであり、コーチ系の最上級グレードであるロングボディでキャプテンシートを持つ「ロイヤル」がそれぞれ設定される。この2つのグレードには、当時の1BOX車としては初めて本革シートがオプション設定された。
また、バンは、コーチ シルクロードと同等の外装、装備を持った「VX」を追加した。
バンのガソリンエンジンが、日産・Z型エンジン|Z20から日産・NAエンジン|NA20Sに、コーチの日産・LDエンジン|LD20Tエンジンは日産・TDエンジン|TD27型(85馬力)にそれぞれ変更された。
また、それまでNA20S車には、ロックアップつきのATが新設定された。
1993年5月 一部変更でTD27Tターボディーゼル搭載のGTが廃止/エアコンの代替フロン化/テールゲート中央に「NISSAN」のCIマークが付く。
1994年11月 コーチを一部変更。装備品の見直しで値段を下げた「サンルーフ付のGTクルーズSとサンルーフなしのGTクルーズS Limited」を追加し、オーテックジャパンの手による特別仕様車「フウライボウ」のベース車を「GTクルーズS」へ変更。シルクロード・プラネタルーフは廃止。
1995年8月 コーチを一部変更。ラジエータグリルの意匠変更のほか、ディーゼルターボエンジンをTD27Ti型からTD27ETi型へ変更。コーチのガソリン車はV6のみに集約。「GTクルーズSプラネタルーフ」を追加と同時にシルクロードは消滅。「フウライボウ」のベース車を「GTクルーズSプラネタルーフ」へ変更。全車運転席エアバッグを標準装備した。
同月、いすゞ自動車へのOEM供給を開始。当初の名称は「いすゞ・ファーゴ」だった。搭載するエンジンはTD27ETi型(LS)、およびTD27型(LDロングボディー)の2機種。キャラバンとホーミーの外観の違いはラジエータグリルが異なる程度である。
の事故処理車)
1997年5月 乗用専用モデル「キャラバン・エルグランド」「ホーミー・エルグランド」登場(1999年7月、車名を「日産・エルグランド|エルグランド」に統一)。E24型乗用モデル(コーチ)は継続生産となったが、グレードの大幅縮小(GLとDXのみ)が行われた。またバンはVXを除きフロントフェイスを一新し、コーチの初期型に近いものとなり、内側にフォグランプが追加された異形ヘッドランプとなった。ディーゼルエンジンもTD27から日産・QDエンジン|QD32型へ変更され(AT車は1996年に変更済)、パワーアップが図られた。ガソリンエンジンはNA20のまま。
1999年6月 マイナーチェンジに伴いホーミーをキャラバンに統合。同時に乗用モデル「コーチ」設定廃止。商用及びマイクロバスのみの展開となる。搭載エンジンは直列4気筒DOHC KA20DE型、KA24DE型および直列4気筒OHVディーゼル QD32型の3機種。「2.0 TWINCAM」「2.4 TWINCAM」 「3.2D」のエンジンを表すデカールがテールゲート下に貼られることになった。
バンの2WDの平床仕様はサスペンションの改良とホイールの15インチ化で積載量を1250kgに増量。
1999年12月 オーテックジャパンによる天然ガス自動車|圧縮天然ガス仕様車「キャラバンCNGV」を追加。ちなみに、田辺エージェンシーがタモリの移動用としてこの型のキャラバンの3.0 ロイヤルを所有していたことがあり、その流れで、今もエルグランドを使用している。同時期にジャニーズ事務所も少年隊用に導入しており、この頃からタレントの移動用車としての乗用1BOXやミニバンが認知されていく。
フジテレビジョン系列で放送されている水10!の枠内のワンナイR&Rで提供スポンサーである日産自動車のE24型のキャラバンの宣伝カーが使用された。
Image:Nissan Caravan E24 001.JPG|E24キャラバン前期型
消防指揮車
救急車などの特装用車はリンク式サスペンション|リンク式リアサスペンション、VG30Eエンジン、車体右側の二次電池|バッテリーボックスなどの装備が特徴
Image:BunkaTaxi Magokorogou.jpg|E24キャラバン リア
ビックリウィンドウ
キャラバンとホーミーのバンのロングボディー標準ルーフ平床DXに、左側のクオーターウィンドウを745mm×1450mmという超大型の引き違い窓とした、「ビックリウィンドウ」が設定された。荷役の他、対面販売や宣伝用途も考慮されたこの窓は、荷室側面の雨といとスライドレールの間がほとんどガラス張りという大胆なスタイルであったが、車外からの施錠・開錠と開閉に対応する鍵穴と取っ手も備わっており、実用面での抜かりも無かった。ただ、中古車市場においても、街中においても見かけることは滅多にない様であり、販売台数は極端に少なかったものと予想される。この時期の日産社内ではパイクカー計画も進行中であり、デザインを統括していた前澤義雄の下、これ以降、商用車においても、日産・エスカルゴ|エスカルゴや日産・AD|AD-MAX、日産・アトラスロコ|アトラスロコといった、日本車離れしたスタイルのクルマを積極的に投入して行く。ビックリウィンドウを含む平床車のリアタイヤは、205/60/R14.5という超扁平小径ワイドタイヤで、このサイズも国内初登場であった。 4代目(E25型 2001年-)
2001年4月 E25型発表。バン(4・8ナンバー)およびマイクロバス(2ナンバー)のみとなり、ロングボディとスーパーロングボディを設定。クラッシャブルゾーンを確保しつつも、ロングボディは4ナンバーサイズに収められている。搭載するエンジンは全て直列4気筒DOHCのKA24DE型、KA20DE型、およびZD30DD型直噴ディーゼルの3機種。当初DXのエアバッグはオプション設定だったが後に標準装備となる。
2001年5月 E25型発売。OEMモデルは「いすゞ・コモ」に名称変更。
2001年10月 サッカー日本代表チームのユニフォームと同じのジャパンブルーの車体色、「Japan national team」のステッカー等を装備した限定車「サッカー日本代表モデル」を発売。
2001年11月 「10人乗りコーチ」(3ナンバー)追加。搭載するエンジンはKA24DE型。オーテックジャパンの手による「ジャンボタクシー」を設定。
2002年1月 オーテックジャパンの手による5ナンバーサイズの幼児通園専用車を設定。
2002年9月 2WDのオートマチック全車に、ZD30DDTi型直噴ディーゼルターボエンジン搭載車を追加。4WD車はオーテックジャパンの手により設定。ZD30DDTi搭載車は、エンブレムの表記が以前の「3.0Di」から、「3.0Di INTERCOOLER」に変更。(なぜか「TURBO」の表記は無い。)
2002年10月 第36回東京モーターショー(商用車)に「キャラバンデリバリーバージョン」、および「キャラバンCNG車」を出品。
2003年5月 マイナーチェンジ。内外装を一部変更、仕様・装備を見直した他、8人乗りコーチ(乗用モデル)のシルクロードを追加。
2003年7月 日産車体株式会社の手により、子会社であるオートワークス京都が販売している「キャラバン救急車」をベースとするSARS(重症急性呼吸器症候群)患者対応救急車を京都府に寄贈。
2003年10月 オーテックジャパンの手により、バンにCNG車(圧縮天然ガス自動車)を設定。E24型のCNG車に対し、ガスタンク搭載位置を床下に変更している。エンジンはKA20DE型をベースとしている。
2004年8月 一部改良。ディーゼルエンジンをZD30DDTi型のみとして出力向上。バンGXの内外装デザインを変更し、5ドア車を追加設定。
2004年10月 第38回東京モーターショー(商用車)に「キャラバン ボックス イン ボックス」を出展。
2005年12月 マイナーチェンジ。フロント部分のデザインを変更。同時にヘッドライトレベライザーを全車に標準装備した。
2007年8月 マイナーチェンジ。ディーゼルエンジン搭載車の新長期排ガス規制適合に加え、ガソリンエンジン搭載車のエンジンをQR型に変更、5速オートマチック車の採用(ガソリン車)が行われた。
2007年11月 特別仕様車「スーパーGX」を設定。シルクロード同様の分割スライドリクライニングを採用したセカンドシート、カプロン加工等を装備。このモデルは主に、多くの福祉施設で福祉車両として使われている。
画像:西武運輸 貨物ワゴン車.jpg|E25キャラバン前期型
DXハイルーフ
Image:Nissan Caravan E25 001.JPG|E25キャラバン
保冷バン
画像:CaravanE25GXrear.jpg|E25キャラバン後期型リア
GX
Image:E25interior.jpg|後期型GX室内
グレード構成
キャラバンコーチ(10人乗り)
標準ルーフ
ハイルーフ
シルクロード(8人乗り)
キャラバンマイクロバス(12人乗り)
標準ルーフ
ハイルーフ
CNG仕様車名の由来
車名の由来は、「キャラバン|隊商」の意味。尚、ダッジ・キャラバンとは一切関係ない。派生車種
日産・エルグランド|エルグランド
日産・ホーミー|ホーミー(姉妹車)関連項目
*日産・パラメディック
いすゞ・コモ
トヨタ・ハイエース
いすゞ・ファーゴ外部リンク
日産・キャラバン
日産・キャラバンシルクロード
ISUZU:COMO
CLUB24(キャラバン・ホーミーオーナーズクラブ)
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